こんにちは。
インテリアデザイナーの小林由梨奈です。
国立新美術館でやっているテート美術館展に行ってきました^^
イギリスのテート美術館のコレクションから「光」をテーマに厳選した、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの作品が並ぶ企画展。
国立新美術館、めちゃくちゃ久しぶりに行ったけど
温室みたいな建物なので真夏に行くとほぼ外気温ですね🤣
全館的にはクーラー全然効いてないけど、でも展示室内は寒いくらい涼しかった⛄️
「光の画家」ターナーとゲーテ
まず入ってすぐに、展示のタイトルにもなっているターナーの作品がたくさんありました。
「光の画家」と呼ばれるターナーは、ゲーテの『色彩論』から影響を受け、直観的かつ科学的なアプローチで作品を生み出した人。
ゲーテは『色彩論』の中で、“すべての色彩は光と闇の唯一の組み合わせである”と主張しています。
ターナーの作品は、色彩で光と闇を自在に表現していました。
“光と闇の唯一の組み合わせ“が色彩なら、それを使って光と闇をつくり出すことはできるということかな💫
啓蒙主義と科学技術の発展
額縁が好き
私の妻が庭で飼ってるこの鳥の羽みてたら
子供の頃に描いたチャボの絵を思い出した。
イギリス海峡はドーバー海峡のある海峡ですね。
子供の頃テレビでやってた海峡横断バラエティの影響でものすごく過酷なイメージがあるので、こんな穏やかな様子を見ると驚きます。
モネやシスレー、有名な印象派の画家たちも、”光”をテーマにした作品が展示されていました。
オルセーにもたくさんあった印象派画家たちの作品。
やっぱりこのエリアも額縁のデザインがめっちゃ好き💓
室内におけるささやかな光の表現
個人的にこのコーナーの作品が1番印象に残っています。
《室内、床に映る陽光》は私の写真の撮り方もおもしろくていい感じに影ができてるので写真全体に歪な線が生まれてるけど
もともとの作品を真正面から見ても、床面から建具が垂直に立ってなくてめちゃくちゃ不思議な構図です。
なにかがずっと噛み合わないまますすんでいく議論の中にいるような、不穏な気持ちになるけど
ユニークだし
また額縁との相性が最高🖤💫
室内の光の表現ってまさに建築やインテリアに関わる人にとって大事ですよね。
同じパースでも、光の表現の具合によってアピール力がまったく変わります。
中盤の撮影禁止エリアに、ターナーがロイヤル・アカデミーの教授をしていたときの図解スケッチがたくさん展示されてました。
遠近法の講義で、光の反射や屈折、影の生成を図で示してくれてて勉強になる。
美大生ぽい人たちがいっぱい足を止めてました。
光と動きの印象をつくり上げる様々な表現
最後の部屋にはわりと最近の作品が展示。
ワシリー・カンディンスキーは現実世界の表象から解放され、音楽のようにみる人の感覚に訴える芸術を追求した人。
たしかに、音楽の教科書の表紙っぽくもある気がする。
ブリジット・ライリーは、知覚の本質を追求するために幾何学的な形体と色彩を用いた人。
《ナタラージャ》は、宇宙の踊り手として描かれてきたシヴァ神をイメージした作品だそうです。
リヒターは去年の秋に企画展でたくさんの作品に出会ったとこ💓
テート美術館展、夏休みで人が多かったで相対的に多かったのかもしれないですが、絵の前で真剣に構図や色彩について語り合ってる人たちが、今まで行った美術館や展示の中で1番多かったです。
テート美術館に行きたくなった。
(テートってコナンに出てくる架空のシティ、帝都のモデルの都市ですよね😏)
東京では10/2(月)まで、そのあと大阪でも10/26(木)から実施するみたいです🤗
ご興味あったらぜひ行ってみてください💫
文豪クリームソーダ
帰りに、丸善が”旅する喫茶”とのコラボでやっている期間限定の《文豪クリームソーダ》に寄ってきました🏖
左手前が太宰治の《女生徒》
右奥が室生犀星の《蜜のあわれ》
可愛くて美味しかったです😋
ノベルティにいただいたブックカバーになっているプレースマットと、お揃いの栞のデザインも素敵だった💫
やっぱり夏と言ったら明治文豪💓
久しぶりにどっぷり読書がしてみたい気分♪
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