古城のホテル シャトー デ アルピーユ

こんにちは。
インテリアデザイナーの小林由梨奈です。

前回に続いて、サン=レミ=ド=プロヴァンスで滞在したホテルをご紹介します^^



ホテル シャトー デ アルピーユ

城の前に100mくらいのプラタナス並木。圧巻

Hotel Château Des Alpillesは、樹齢200年のプラタナス並木に佇む5つ星ホテル。

”シャトー”(フランス語で城)の名のとおり古城をリノベーションしたホテルで、オーナーのマダム・ロランは今も敷地内に暮らしているそう。

建物の左手奥に住宅みたいなのがありました。多分オーナーの家

一代で5つ星ホテルまで成長させるってすごいですね✨

エントランスホールに華やかな季節のデコレーション

訪れたのがちょうどハロウィンを過ぎた11月の初旬で、テーブルの上には秋の野菜や果実や木の実のこっくりとした実り豊かなデコレーション🎃🐿🍎

廻縁やメダリオンのデザインも、まさにヨーロッパの城以外でみたことのないような豪奢なデザイン✨

天井には豪華なメダリオン
ペコペコ凹む不思議なファブリッククロス

アニマルのアクセントもかっこいい💓

壁も床も天井も家具もアクセサリーも、ぜーんぶすっごい主張強いのに、全体としてエレガントで落ち着く感じ🌳

屋根裏はかつての使用人部屋で、今も実際にホテルの方が寝泊りされているようでした💫

階段がとても素敵で、「上から見るともっと綺麗だよ」って教えてもらって行ってみたらほんとに綺麗でした🤗

ダウントン・アビーとかみてて、お料理つくる人は地下にいてるけど、メイドさんとかは屋根裏の方に住むものなのかな。

最上階から階段を見下ろしたところ



お部屋のインテリア

宿泊したお部屋は、プラタナス並木をスカっと見渡す角部屋。

二面に2つずつ開いた大きめの窓から美しい緑が飛び込んできて

木の幹みたいなたっぷりのドレープカーテンがそれを受け止めてくれている🌳

経年変化の深いあたたかみを感じるヘリンボーンの床と、またここでもペコペコとするウォームグレーのファブリッククロス☺️

急にモダンなテレビ周りのギャップ好き

このライティングビューローめちゃくちゃかっこかわいい💓

このホテルで受けたたくさんの素晴らしいインスピレーションが、最近私がいろんなアンティークショップをめぐっている原動力になっています😎

大好きな動物モチーフのオブジェもそこかしこに😍

タッセルとか窓の金具とか、ディテールのデザインがすごく可愛い💓



真っ赤なダイニング

難事件を解決するため城に招かれた探偵みたい笑

どこを切り取っても全部美しいホテル。

中でもとくにレストランのデザインが心にぶち刺さりました💘

美しいシンメトリー
ヨーロッパの子供のマントルピースの似合うこと🤗

床と天井の装飾もめちゃくちゃ豪華

ベルベッドのような毛足を感じる朱赤のファブリッククロスに、ゴールドのモールディングとドレープカーテンが映える。

中世ヨーロッパの城に、エーロサーリネンのチューリップチェア🌷

ルネッサンスやバロック、ロココの融合したようなアンティークな空間に、急に飛び込んでくるミッドセンチュリーやそれ以降のモダンなエレメント💘

コントラスト強くてめっちゃ好き😍

お料理は、ホテルの開業からずっと同じシェフが作り続けてるそう🌿

夜はちょっと疲れてて食べられなかったのが残念でしたが

朝食が彩りゆたかでとても美味しかったです😋

プロヴァンスの美しい自然に愛情いっぱいに育まれた、野菜や果物や乳製品たちという感じ💫

美しくて、力強い生命力を感じました☺️

あと、お料理もやっぱりフランスはすごい美味しいんですよね。
日本を出ると大体の国で味が大雑把だなと思うけど笑。フランスはやっぱり違うなと思う。

日本でもお馴染みのカマルグ塩と🧂💓

カマルグはプロヴァンスの地名です🌿

ジムトンプソンのベルベットの名前にもなっていますね^^



バー&ラウンジ

ホテルのラウンジフェチの私。

夜中にカクテルやウイスキーを傾けながら、流れるままに時間を過ごすのが好きなのですが

インテリアを隈なく覗きたかったので、誰もいない時間に行って堪能しました😍

印象的なタペストリ使い

サーモンピンクのファブリッククロスに、大胆なタペストリがすごいアクセント!

このタペストリ使いはぜひうちにも取り入れたいな🤗

どんな絵にするかで部屋全体の意味がすごい変わってきそうだから、「これだ!」と思う作品にめぐり合うのを気長に待とうと思っています💫

そして実はよく見るとこのファブリッククロス、木の年輪みたいな模様が刻まれていて、

ドレープカーテンも、木の幹みたいな絵柄が描かれているように見えます。

客室のカーテンもそうだったし、プラタナスの印象を色濃くインテリアに取り入れたような感じで、とてもグッときました😍

天井と床のデザイン

赤いレストランのとはまた違うデザインで、同じくとても壮麗で華美❣️

バーカウンターのある部屋の壁は血のような暗めの燕児で

一層事件性を感じるドラマティックさでした😏

すごく細長いお猿の傭兵さんのようなキャンドル立て🕯

昼間なのにこんなに暗くて、『注文の多い料理店』に迷い込んでしまったみたいな気持ち。

椅子の組み合わせも素敵
豹柄のバースツールとバーガンディのソファ

グリークキーをアクセントにした紋様の多めな石づくりの床の上に、さらにこれでもかと複雑なパターンのヴィンテージラグを置いて

さらにその上に豹柄のスツール 置いたり🤗

マダム・ロランの繊細で鋭い美的センスが随所に伺えて、すっごいワクワクしました💓



ホスピタリティと”美”に癒される極上のホテル

ちなみにマダム・ロランは元ミス・アルピーユで、自身のビジュアルもめちゃくちゃ美しいです😍

そして働いてる人たちもみんな、男女問わずめっちゃ美しくて、全員俳優みたいでした🤣
目に映る全てのものが非常に高いレベルで美しいので、映画の世界に迷い込んだような気分になる場所です笑。

部屋の窓からのプラタナス並木とゲリラ豪雨☔️

そして、ホスピタリティも素晴らしかったです✨

実は、ホテルにたどり着いた時、人生でも数えるほどしか体験したことないくらいの激しいゲリラ豪雨でした。

駐車場から建物まで少し距離があったのですが、私たちがたどり着いたのを(あんなに何も聞こえない視界もほとんど見えないほどの豪雨の中で、どうやってかは分かりませんが)ホテルの方が気付いて、自分が濡れるのも構わずに駐車場まで傘を持ってきてくれたり。

パリから出国するためのPCRの予約に慌てふためく私に、フランス国内で全国の医療サービスの予約に使えるWEBシステム(そんなのがあるんですね。日本にもあればいいのに。)を利用するため、自分のアカウントを貸してくれたり🤣

豪雨のために全館停電(めっちゃ雰囲気ありました😏)した時は、大きなガラスの器に入れた大きなキャンドルを持ってきてくれて、それもすっごいカッコ良かった💓

このキャンドルのデザインもカッコいいけど、持ってきてくれたホテルの方もすごい長身のイケメンでめっちゃカッコよかった😋

ちなみに今回の旅で雨が降ったのはこのほんの1,2時間でした。
1ヶ月分まとめて振ってやったぜ!みたいな激しさでした笑。

今回泊まったのは古城ホテル内の客室だけど、カントリーハウスのスイートや、公園内の小さな家など、様々なタイプの客室があるそうです。

プロヴァンス、寄りたいところが本当はもっとたくさんあって、そのすべてには行けなかったので、またぜひ訪れて、別の客室も楽しんでみたいなと思っています。

シャトー デ アルピーユ、めちゃくちゃおすすめなので、南仏に行く際はぜひ寄ってみてください😍

次はリュベロンとゴルドのレポートをさせていただきますね✨
お楽しみに😘

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プロフィール

インテリアデザイナー 小林由梨奈
Euphoria Design代表

京都市出身。鎌倉市在住。天秤座。O 型。
特技は 3 歳から続けているクラシックバレエ。 趣味は温泉、海外旅行、ホテルと美術館巡り、ドライブ、お酒、歌うこと、踊ること。読書、舞台・映画・ライブ観賞。同志社大学在学中、NHK 朝ドラなどに出演。その他映画出演や、情報番組の司会アシスタントを務める。 大学卒業後、一部上場企業に就職し上京。営業、アプリ開発ディレクション、商品企画、広報、社内外研修企画、 小学生向けキャリア教育プログラム企画・運営などの業務に携わる。2016年、イメージコンサルタント業務を開始。クライアントのイメージづくりやカラーセラピー講座をする中で、インテリアデザインに興味を持つ。町田ひろ子アカデミー在学中にインテリアコーディネーション業務を開始。卒業後、Euphoria Designを立ち上げ現在にいたる。

Instagram: @yur_in_a

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