こんにちは。
インテリアデザイナーの小林由梨奈です。
年末年始はドイツとモロッコに行っていました☆
1月は私、モロッコの青い街シャウエンから始まり、
シャウエン、フェズ、マラケシュ、ミュンヘン、マドリッド、ソウル
大阪、京都、横浜、鎌倉、東京、箱根と、かつてないくらいにいろんな場所を転々とする1ヶ月。
射手座木星期らしい、移動につぐ移動の日々を暮らしていて、振り返ってる余裕もありませんでした^^笑
ところでモロッコって、アフリカ大陸にあるんですよ。
2018年って物凄く蠍座的な、どろどろした、いろんなことがたくさんあったので
最後はよく知らないところで、言葉の通じない人たちと
もみくちゃになって新しい年を迎えたいなって、思ってたんです。
(そして想像以上にもみくちゃになれました笑 モロッコのことはこちらでご紹介しています。)
それとモロッコってなんか、日本や欧米とは違った独特の文化があって
色あざやかで、未知の世界で、スピリチュアルで宇宙に通じてそうで
エキゾチックで”女性性が開花しそう”な、なんとなくそんなイメージがあったんです。
それでモロッコ行こうって決めて、私アフリカ大陸初上陸★
直行便がないからどっか経由国で遊ぼうということで、ドイツを選びました♡
クリスマスマーケットの名残を感じながら、美味しいビールを飲みに☆
ミュンヘンに滞在して、行ってみたかったバイエルンのお城を散策してきました♪
ノイシュバンシュタイン城
まずはあの有名な、シンデレラ城のモデルになったノイシュバンシュタイン城。
ルードヴィヒ二世が最後に残した未完の城。
晩年、ますます伝説と現実の境界の曖昧になった彼が、幼少の頃暮らしたホーエンシュヴァンガウ城(シュヴァンガウは白鳥の意。ワーグナーのオペラ『ローエングリン』白鳥伝説 ゆかりの地。写真4枚目)の近くに建てた、あらゆる建築様式を組み合わせた凝ったつくりの大きな城です。
人生をかけた大作なのですが、実際に彼がここに滞在できたのは約100日間、宿泊したのは10日程度だったそう。
あまりの破滅的浪費と政治無頓着(どころか引きこもり)のせいでこれ以上バイエルン国王を任せられないと判断され(城3つ建てるまで誰も何も言えなかったのかな笑)、彼はこのノイシュバンシュタイン城の寝室で幽閉され、シュタルンベルク湖畔のベルク城に飛ばされた翌日、その湖で主治医とともに変死(無理心中かな)します。
独身のまま40歳でこの世を去ったルードヴィヒ二世。オーストリア皇妃エリザベートに妹を紹介されたのですが、無碍にして逆ギレして破談にしたらしいです。
肉体の生きてる頃から現世を生きてなかった魂は、亡くなってようやく自由を得たのかな。
センシティブで堅苦しい宮廷生活に耐えられなかったところも、自由を愛し芸術を愛し自分の世界に閉じこもりがちだったところも、湖畔で亡くなったことも、同じヴィッテルスバッハの出のエリザベートによく似てる。愛すべき狂気的メルヘンなルードヴィヒ二世。
そんな彼が自分だけのために建てたノイシュバンシュタイン城。誰にも触れられたくなくて、自分が死んだら破壊しろって言ったのに、世界的な観光地になって私のiPhoneに撮られてる😏笑
日本では夢の国、ディズニーランドの象徴にまでなっています🏰💎✨
シンデレラ城のモデルですが、中に洞窟が再現されてる(どんだけ笑)ところはスプラッシュマウンテンぽいし、向かって左からみた外観(写真2枚目)はホーンテッドマンションぽくもある👻
現実と幻想の境界を失った病的な浪費が新しい時代の夢を生み出していく輪廻が、とても悲しくて美しく、太陽と月と金星に海王星が色濃く絡む私の心をとらえて離しません💕
白鳥とロイヤルブルー好きのルードヴィヒ二世💙
ちなみに彼が建てたもう1つの未完の城
湖の上に建つヘレンギームゼー城 🏰
母の第六感によると、前世の母はここで暮らしていたらしいです😳
ルードヴィヒ二世とどんな関係やったんかな😏💕
リンダーホーフ城
ルードヴィヒ2世が建てた3つの城のうち、唯一完成した城🏰
唯一彼が長期に渡って生活した城です。
引きこもりだった彼のためだけにつくられた城で、ちょっと大きめの一軒家くらいの大きさの建物なのですが、ヴェルサイユ宮殿を模した外観もさることながら、内装が(撮影禁止なので写真ないのですが)また豪華絢爛😍💕✨
教養が深く愛するもの崇拝するものへの傾倒が甚だしかった彼が、自分の頭の中の理想を贅の限りを尽くして再現したそれは、常軌を逸した煌びやかさ✨私こんなとこで絶対生活できない😳笑
ゴブラン織りのような牧歌的な風景画の壁に豪奢なピアノや等身大の孔雀の磁器の置かれた部屋、彼の好きだったロイヤルブルーのビロードに立体的な金の刺繍を施した壮麗なベッドのある寝室には、これまた彼の好きだったマイセン磁器が2つのコンソールテーブルの上に(たぶんこのコンソールテーブル自体もマイセン)アーチ状に飾り立てられ、華々しさに一段と力をそえています💎🌷💎💕✨
奥の角部屋にあたる2つの部屋は、それぞれピンクのキャビネット、紫のキャビネットと名づけられ、その色の壁紙の上に、彼の崇拝していたルイ14世とその愛人だったデュバリー夫人、ポンパドール夫人らの肖像画がかかっていました。彼はこの肖像画に親しみを込めて語りかけ、一緒に生活しているかのように振舞っていたらしいです。愛人まで崇拝するって何事🤣笑
真紅のダイニングにあるダイニングテーブルには、誰にも会いたくない彼のために、地下のキッチンからお料理が無人でせり上がってくる舞台のせりのような仕掛けが組まれています。そのガイドを受けた時の、そこにいた全員の凍りついた空気が忘れられません笑 悲鳴を上げている人もいました😏もちろん彼はここで、空想の中のルイ14世や愛人たちと会話しながら食事を楽しんでいました🌷💕
そんな異様な部屋の中で、一際印象的だったのは、108本の蝋燭を配した全面鏡張りの読書部屋。金×鏡×シャンデリアに108本の蝋燭😱🕯‼️ここで自分の世界に入り込み、それを一層異様なものに深めていたんですね。こんなとこでどうやって本読むねん🤣笑
それにしても蝋燭108本。仏教にも精通していたらしいので、人の煩悩の数を知っていたのかもしれません😏
こんな感じで彼の頭の中を再現した愛すべきメルヘンな部屋たち😘そのすべてにもちろん、ロココ様式の金の繊細で優美な装飾がこれでもかと施されています✨💎✨
一体一国の王がこれだけ破滅的浪費家で引きこもりだった場合に国民はどんな生活を強いられるのか、歴史に無頓着な私は想像するばかりですが、きっと想像を絶するだろうなと思って想像することを諦めました🤦♀️💋
ヴィース教会
2つの城と同じ、ロマンチック街道沿い
牧草地の中にぽつりと佇む素朴な外観から想像のできない
優美で絢爛なロココの内装がドラマチックな世界文化遺産⛪️
外は真っ白の雪原と、真っ青な広い空の田園風景で、建物の外観も真っ白
中は金とフレスコ画と天使だらけの気が遠くなるような繊細で豪華な空間👼🔔✨
衝撃的なギャップ
天使どんだけいるねん👼笑カトリックの教会は本当に贅沢💕
母校のプロテスタントの教会を思うと、その違いにいつも驚きます🏫
中でもここはたぶん、私の行った教会の中で一番豪華✨
外が地味だから、余計そう感じたのかな❄️
外はすっごいwinter fallみたいな雪原の大地❄️❄️
2人きりの吐息も舞いそう👫💕
歴史を感じるロココなロマンチック街道を巡ってミュンヘンに帰ってくると
すっかり都会で現代に戻ってきた気分
本物のベンツがミニカーのように陳列されているショーケースのようなショールームもお目見え
これちょっとトキメキました♡
あとミュンヘンって、クイーンのフレディ・マーキュリーの別宅があったんですね。
帰ってきて遅ればせながら『ボヘミアンラプソディ』観て、知りました。
ホテルで何気なくつけてたテレビで流れてた、『RADIO GA GA』のPVが頭に焼き付いている。。
映画を観て(←開始30分くらいから嗚咽。。めっちゃよかったです)にわかにクイーンのことを知った私だから
ミュンヘン滞在中はまったく興味の対象じゃなかったのに
これだけ映像と音が頭に残ってるってやっぱり、強烈なことだなと思います。
フレディすごい。
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