”織物の館” モダニショナルな新築戸建プラン

こんにちは。
インテリアデザイナーの小林由梨奈です。

新築戸建て住宅のインテリアプランニングをさせていただきました^^

ドキドキのプレゼンが終わり、ただいま建築に関わる部分と造作家具の見積もり中、、

お客様に採用いただいたプラン内容をご紹介させていただきます^^


伝統と革新の融合 モダニショナルな”織物の館”

お客様のご要望は、「織物壁紙が魅力的に映える住宅にしたい」というもの。
織物壁紙の事業をされていて、そのクライアントがご自宅を訪れることも多いため、織物壁紙のショールームのような魅力も持たせたい、とご希望でした。

理想のインテリアイメージとして見せていただいた写真は、西洋の王道クラシカルなムードの住空間。

一方で、すでに決まっていたセミオーダーキッチンは黒い木の面材を使ったモダンなデザイン。ほかにも所々で候補としてあげていらした家具は、黒のモダンでシンプルなデザインが多い状態でした。

「クラシックもモダンも好きで、天然素材を使った空間にもしたいけど、どうしていいか分からない」とお困りの様子。

そこで、”織物壁紙”、”クラシック”、”モダン”の要素を融合させ、和洋・新旧の折衷したインテリアデザインをプランニング。

コンセプトは”織物の館”
キーワードは”伝統”、”革新”、”おもてなし”

インテリアイメージは、伝統と革新を融合させたモダニショナル(Modern × Traditional)な空間。

単に新旧の融合という意味では”クラシカルモダン”もそうですが、”モダニショナル”の方がより革新的で、和洋折衷なイメージ。たとえば、京都のフォションやフォーシーズンズなど、2020年前後オリンピック需要を見込んで外国人観光客をターゲットにつくられた外資系ホテルのインテリアイメージがそうです。

フォションホテル京都
フォーシーズンズホテル京都

フォションは”洋”のテイストを、フォーシーズンズは”和”のテイストを強めに出している感じ。

今回のプランでは、クラシカルモダンなイメージをベースに、伝統技術で新たな市場や分野に挑戦し続ける織物ブランドや、気鋭の家具ブランドのエレメントを取り入れ、”革新”をプラスしていきます。

伝統(山羊座)×革新(水瓶座)
私の火星はまさに水瓶座よりの山羊座にあることもあって、モダニショナルは個人的にもとても好きなイメージです^^
時代的にも、風(水瓶座)の時代の入口に立って、とても合っていると思う。


広々ともてなす格式高いエントランス&LDK

1階のエントランスと居室は、玄関たたきからLDKへつながる大理石タイルとシンメトリーを基調にした優美なデザインで、広々とした格式高い”おもてなし”のムードを演出します。

全体にグレージュのモノトーンをベースに、黒と金をアクセントにしたカラースキーム。

エントランスのクロス2種
LDKのクロス&タイル&ファブリック

”鞍馬”、”北白川”と京都の地名の名づけられた大胆な織りの壁紙を、エントランスとリビングのアクセントウォールに配し、訪れる人たちにその魅力を存分に伝えます。

エントランスには、深い陰影をたたえた繊細で大きな格子模様の、”鞍馬”。

鞍馬の山奥の、真夏でもひんやりとした、あの厳かで神聖な空気を思わせる美しさ。

KYOTO IZUMI ”鞍馬” 施工イメージ

エントランスとダイニングの置き家具プラン

エントランスには1930年代英国アンティークのチェストを。
チェストの上に大きな迎え花を飾り、悠然の”鞍馬”を背に古きよき和洋の美しいハーモニーを奏でます😏

ダイニングのオーダー食器棚デザイン

オーダーでつくる食器棚は、床から天井モールディングまでの高さの扉を4つ設置してシンメトリーに。お気に入りの食器をディスプレイできるよう、扉の腰高から上の部分はガラス張り。腰より下は面材で隠して、引き出しと収納を設置。

リビングの置き家具プラン

リビングには、お子様の遊ぶ広めのゆとりを残しながら、応接もできる団欒スペースと、ワークスペース、1人時間を楽しめる場所を考慮し、それぞれに合う家具をセレクト。

ソファには、京都西陣織のHOSOOのクッションをアクセントに、”モダニショナル”を効かせます。

リビングのテレビ壁オーダー収納家具のデザイン

テレビを設置するLDK最大のアクセント壁には、引出しとプレイヤー収納、扉つきの収納棚とオープンのディスプレイ棚を造作。飾るものの色とデザインで、季節感やムードを演出できます。

壁紙の見本帳を置いても素敵ですね^^

テレビ背面の壁には、悠久の川の流れをうつした”北白川”を。

織り重なる繊細でグラマラスなラインが、優美

はっと目を惹く華やかさ^^

天井からコーニス照明でライトアップすることでさらに魅力を引き立て、お部屋全体の明るさをプラス✨

KYOTO IZUMI ”北白川” 施工イメージ


森に寛ぐジェントルなベッドルーム

中央にベッドを配したシンメトリーな空間

2階の寝室は、1階より少し落ち着いたトーンの色とシャープなラインを使って、ゆったりとした寛ぎ感を意識。

1階が外に向かって開けた明るい”おもてなし”モードなのに対して、寝室は森の中の静けさを思わせる雰囲気。

メインの壁紙は”柊”(写真真ん中)。

ナチュラルなアースカラーと、ブリティッシュツイードを思わせるジェントルな気品のある風合いで、寝室にほしい穏やかさと寛ぎムードを演出します。

床材はウォルナットのヘリンボーン張り。天然木の温もりと幾何学模様のシャープなラインが、2種の織物壁紙と心地よく調和する。

リッチなログハウスのようなムード😍

寝室のアクセントウォールには、”嵯峨野”

嵯峨野に広がる竹林をモチーフに、光沢感のある銀糸(革新)と古典的なリネン(伝統)を織り合わせてつくられたデザイン。

まさにこれ1つで”モダニショナル”を体現する壁ですね^^

天井からライトアップし、壁紙に生きる故郷の風景を、絵画のように印象的に照らします。

寝室は、ご予算に合わせてプランを2案ご提案しました^^

2つとも、”嵯峨野”の魅力を引き立てるためのアクセントウォールに焦点をあてたデザイン。

ヘッドボードが身長高ほどもあるゴージャスなベッドを置くプランAでは、アクセントウォール全面に”嵯峨野”を貼ってシンプルに魅力をアピール。

普通の高さのベッドを置くプランBでは、両サイドの壁をふかしてベッドをその間のくぼみに入れ込み、窪んだ部分の壁にのみ”嵯峨野”を貼って、アクセントウォールを強調します🤗


窓装飾とライティングプラン

リビング、ベッドルームともに、掃き出し窓にはドレープ&シアーカーテンを設置。

リビングには光沢のある美しいシュニールの織りのファブリック(ソファと同素材)、ベッドルームは遮光1級のドビー織りのファブリックを起用。

柄なしの無地で”織り”の素材感を際立て、壁紙の”織り”との違い、コントラストとハーモニーを楽しみます^^

上がリビングのシュニール、下が寝室のドビー織り

ライトはLDK・ベッドルームともに、行動や作業に合わせて必要な場所にダウンライトを配し、アクセントウォールを照らすことでお部屋全体に十分な明かりを取り入れ

ポイントでデザイン性の高いペンダントライト、フロアスタンド 、ベッドルームにはブラケットライトを設置。

エリアごとに明るさの強弱をつけることで、ドラマティックなムードを演出します。

ちなみに今回、壁紙はすべてこちらの記事でご紹介した小嶋織物のものを使わせていただきました^^

とても上質な空間になりそう💫


年内に完成予定の”織物の館”

ご提案の内容、お客様はすべてを受け入れてくださって、いったん少し安心^^

お見積もり次第でどこまで実現できるか分からない段階ですが、不安はありながらもとても楽しみです。

また進捗をご報告させていただきますね^^

お楽しみに♪

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プロフィール

インテリアデザイナー 小林由梨奈
Euphoria Design代表

京都市出身。鎌倉市在住。天秤座。O 型。
特技は 3 歳から続けているクラシックバレエ。 趣味は温泉、海外旅行、ホテルと美術館巡り、ドライブ、お酒、歌うこと、踊ること。読書、舞台・映画・ライブ観賞。同志社大学在学中、NHK 朝ドラなどに出演。その他映画出演や、情報番組の司会アシスタントを務める。 大学卒業後、一部上場企業に就職し上京。営業、アプリ開発ディレクション、商品企画、広報、社内外研修企画、 小学生向けキャリア教育プログラム企画・運営などの業務に携わる。2016年、イメージコンサルタント業務を開始。クライアントのイメージづくりやカラーセラピー講座をする中で、インテリアデザインに興味を持つ。町田ひろ子アカデミー在学中にインテリアコーディネーション業務を開始。卒業後、Euphoria Designを立ち上げ現在にいたる。

Instagram: @yur_in_a

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